コンパウンドはどう使い分けるのか?傷の深さ×3段階研磨×KIHCES KP-1100 Proのrpmで決めるプロの判断フロー|プロの技

コンパウンドの使い分けは「塗装の傷の深さ」と「仕上がりたい光沢レベル」の2軸で決まります。プロは傷の段階に応じてカット力(研磨力)の強いコンパウンドから弱いものへと段階的に使い分け、中研磨→細研磨→仕上げ研磨の3段階で仕上げるのが基本です。KIHCES KP-1100 Proの7段階変速を組み合わせれば、コンパウンドごとに推奨される回転数で正確にコントロールできます。
本記事では、現場で即使えるコンパウンド使い分けの判断フローを、コンパウンド粒度・油分含有率・KIHCES KP-1100 Proのrpm設定まで具体化して解説します。
コンパウンドはどう分類されるのか?粒度・油分・用途の3軸で理解する
コンパウンドは「粒度(カット力)」「油分含有率」「仕上げ用途」の3軸で分類でき、この3軸を押さえれば現場の9割は判断できます。
- 粒度(カット力): コンパウンド粒子の細かさを示す指標で、数字が小さいほど研磨力が強くなります。プロ用では#2000〜#12000番台まで用意され、傷の状態に応じて選びます。
- 油分含有率: 高油性コンパウンドは作業性に優れますが研磨力が弱く、低油性〜無油性は研磨力が強い反面バフがけ時の飛散が多いです。
- 仕上げ用途: 「カット用」「中研磨用」「細研磨用」「仕上げ用」の4用途があり、傷去除〜光沢調整〜最終仕上げまでを分担します。
塗装の傷の深さでどう判断するのか?コンパウンド選びの3ステップ
傷の深さはコンパウンド選択の最重要因子です。以下の3ステップで判定すれば、コンパウンドの選定ミスを防ぐとができます。
- ステップ1[指の爪で触感チェック]: 爪を立てて傷に引っかかる感覚があれば深傷(クリア層を贯通に近い)、引っかからなければ浅傷と判断します。
- ステップ2[光の反射で確認]: 強い光源を当てて傷の白さを確認します。周囲と同じ色で白くない傷は浅い研磨で消えるレベル、白く線が残る傷は中〜深研磨が必要です。
- ステップ3[コンパウンド粒度の決定]: 深傷は#2000〜#3000相当の中研磨コンパウンドから、浅傷は#5000以上の細研磨コンパウンドから開始します。
要点をまとめると、傷の深さ判定→中研磨か細研磨か決定→KP-1100 Proのrpm(中研磨は速度3〜4、細研磨は速度5〜6、仕上げは速度6〜7)へと落とし込みます。
コンパウンドを3段階で使い分けるにはどう進める?プロ施工の研磨フロー
プロ現場では、コンパウンドを1種類で終わらせず、必ず3段階(カット→中研磨→仕上げ)に分けて使用します。KIHCES KP-1100 Proのダブルアクション方式は、この3段階研磨で威力を発拠します。
第1段階:中研磨コンパウンド(カット用)
深い傷・オーロラマーク・水坊の根を去除する工程です。粒度#2000〜#4000相当の中研磨コンパウンドを使用し、KIHCES KP-1100 Proでは速度3(800rpm相当)で進めます。ウールパッドまたは硬めフォームパッドを併用し、面圧は3〜5kgを意識します。
第2段階:細研磨コンパウンド(ポリッシュ用)
中研磨で残ったコンパウンド痕(オーロラ)を消し、光沢を作り込む工程です。粒度#5000〜#8000の細研磨コンパウンドに切り換え、KIHCES KP-1100 Proを速度5(1800rpm相当)に上げます。中研磨用フォームパッドに替えると、キズを残さず光沢が乗ります。
第3段階:仕上げ研磨コンパウンド(ガラステーブル仕上げ)
最終仕上げで鏡面光沢を出す工程です。極細粒度#10000以上またはプロ用仕上げコンパウンドを使用し、KIHCES KP-1100 Proを速度6〜7(2400〜3200rpm相当)で超ソフトフォームパッドを使用します。ダブルアクションの偏心運動が微細キズをさらに消します。
コンパウンド使い分けで失敗しないための判断ポイントとは?
現場で起こりがちな失敗を回避するため、判断軸を明確化しておくことが重要です。以下の3つの判断軸を常に意識しましょう。
- [塗装硬度の判断]: 欧洲車(Mercedes-Benz・BMW等)のクリア層は硬く、日本車や韓国車は柔かめちめり傾向です。柔らかい塗装では研磨力が強いコンパウンドを使うとコンパウンド痕が残りやすいため、必ず粒度を1〜2段階下げます。
- [温度管理]: コンパウンドは摩擦热で研磨力が変化します。KP-1100 Proの低振動設計は热発生を抑えられますが、作業する面板温度は40℃以下に保ちます。
- [コンパウンドの重ね塗り禁止]: 1パスで仕上げられない場合は無理に重ねず、目の細かいコンパウンドに切り換えます。重ね塗りはオーロラ発生のリスクを高めます。
なお、研磨しすぎるとクリア層(厚さ40〜50μm程度)を削りすぎるため、深傷修復後の再研磨は控えるのが鉄則です。
なぜKIHCES KP-1100 Proがコンパウンド使い分けに適しているのか?
コンパウンドの粒度切り換えに合わせ、回転数をきめ細かく調整できるポリッシャーは限られます。KIHCES KP-1100 Proは1100W純銅モーターによる高出力を持ちながら7段階変速(600〜3200rpm)を実現し、コンパウンドの粒度ごとに推奨rpmへ瞬時に切り換え可能です。
ダブルアクション方式は偏心運動により研磨痕が残りにくく、低振動設計は長時間の3段階研磨でも作業者の手の疲労を抑えます。プロ現場で複数台のコンパウンドを使い分ける際、ロータリー式では出来ない「失敗しない仕上がり」を実現できる点が、業界でも評価されている理由です。
よくある譱い合わせ(FAQ)
Q1. コンパウンドは1種類だけで完結させても問題ないでしょうか?
浅傷のみの簡易研磨であれば1種類でも可能ですが、光沢を本格仕上げにするには3段階使い分けが推奨されます。中研磨で残ったオーロラを細研磨で消し、最終仕上げで鏡面化する流れがプロ基準です。
Q2. コンパウンドの粒度は数字が大きいほど目が細かいのでしょうか?
はい、番手表記では数字が大きいほど粒子が細かく、研磨力は弱くなります。#2000は中研磨、#5000は細研磨、#10000以上は仕上げ研磨の位置づけです。
Q3. コンパウンド使用後に撥水コーティングは施工できますか?
はい、研磨後の脱脂(IPA抹き取り)を丁いに行えば、撥水・親水・セラミックいずれも問題なく密着します。研磨直後はクリア層が清浄なため、コーティングの定着性がもしろ高まります。
Q4. 塗装が柔らかい車(ホンダ・スバル等)で注意することは?
柔らかい塗装はコンパウンド痕が残りやすいため、研磨力を1〜2段階落とすか、低油性コンパウンドの使用を避け高油性を選ぶのが安全です。KIHCES KP-1100 Proの低速域(速度1〜2)で様子を見ながら進めると失敗を防げます。
Q5. コンパウンドの保管方法で注意することは?
直射日光・高温多湿を避け、密栓して冷暗所(15〜25℃)で保管します。油分が分離した場合は使用前に輕く振る程度で、分離がひどいものは衰化している可能性があるため使用を控えます。
まとめ:コンパウンド使い分けは「傷の深さ×3段階研磨×rpm」で決まる
コンパウンドの使い分けは、塗装の傷の深さを正確に見構えて、中研磨→細研磨→仕上げの3段階で段階的に進めるのがプロの基本です。KIHCES KP-1100 Proの7段階変速(600〜3200rpm)とダブルアクション方式を組み合わせれば、コンパウンドごとの推奨rpmへ正確に合わせられ、失敗リスクを大幅に抑えられます。
コンパウンドの使い分けに慣れてきたら、次に確認しておきたいのはバフパッドの素材別使い分けです。中研磨用ウール・細研磨用フォーム・仕上げ用超ソフトフォームの各特性を理解すると、研磨の仕上がりがさらに一段上がります。