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高級車施工経年車再生Mercedes-BenzKIHCES KP-1100 Proダブルアクション研磨施工事例塗装計測光沢復元

高級車の経年塗装はどう蘇るのか?Mercedes-Benz S-Class 5年車をKIHCES KP-1100 Proで98%まで再生した施工事例と全6工程研磨の教科書|施工事例

3分で読了KIHCES テクニカルチーム
高級車の経年塗装はどう蘇るのか?Mercedes-Benz S-Class 5年車をKIHCES KP-1100 Proで98%まで再生した施工事例と全6工程研磨の教科書|施工事例

高級車の経年塗装は、適切な研磨工程を組めば新車時の95%以上の光沢再現が可能です。本記事では、5年・走行距離7万kmを経過したMercedes-Benz S-Class(W222)の黒系ソリッド塗装に対して、KIHCES KP-1100 Proを中心とした段階研磨で施工した実例を紹介します。一般的な研磨と高級車施工の違い、工程数、コンパウンド選定、そして現場で出た失敗とリカバリーまで、施工事例として具体的に公開します。

高級車の経年塗装再生で最初に決めるべきことは何か?

最初の一手は「塗装厚の計測」と「ダメージ種類の仕分け」です。高級車だからって無暗にコンパウンドを強い番手で当てるのは禁忌で、まずは塗膜の残存厚さを測定し、ウォータースポット・スクラッチ傷・オーロラマークの3種類にダメージを分類します。今回のW222ではルーフで約110μm、ボンネットで約を計測。一般的にS-Classのクリア層は40〜50μmのため、研磨に回せる余地は十分に残されていました。

塗装計測器で複数点を測定し、研磨極限ラインを設定することで、過研磨によるクリア剥がれリスクを回避できます。

今回施工した車両の主なダメージ内訳

  • ルーフ・トランク:強いウォータースポットとイオンデポジット
  • ボンネット・ドア上部:洗車傷(スクラッチ)と軽度のオーロラ
  • バンパー下端:ピッチタールと軽微な砂囃み傷
  • ヘッドライト:軽度の黄ばみ(次工程で対応)

なぜKIHCES KP-1100 Proを選んだのか?高級車施工で重視した3つの理由

ダブルアクション方式の低振動設計が、高級車の曲面研磨で威力を発拠します。W222のドアパネルはRが大きく、かつプレス精度が高いため、ロータリー式ではエッジにバフ目が残りやすい構造です。KIHCES KP-1100 Proは7段階変速(1100W純銅モーター)で、塗装状態に応じてrpmを1,200〜3,800の範囲で微調整でき、ダブルアクションの偏心運動が曲面へのフィットを高めます。

  • 低振動設計:連続研磨時のハンドリング疲労が少なく、長時間施工でも精度が安定する
  • 7段階変速:コンパウンド粒度と塗装硬度に合わせ、rpmを1段ずつ追い込める
  • ダブルアクション:パッドが回転と偏心を同時に行うため、ホログラム(研磨痕)が残りにくい

高級車施工では「失敗しない」ことが最重要で、再施工のたびに塗装厚を削ることになります。機材選びが結果を9割決める、というのが施工後の実感です。

実際に組んだ施工工程|6ステップ研磨の全覇

STEP1〜STEP6まで段階を踏み、各ステップ後に脱脂と計測を挾むのが品質維持の鍵です。今回は下地処理から最終仕上げまで全6工程、合計作業時間約14時間の施工を組み立てました。

STEP1|鉄粉去除とプレウォッシュ

鉄粉去除剤と中性シャンプーで、研磨前に塗装表面のコンタミを去除します。高圧洗浄後の鉄粉去除剡散布で、ルーフに敷多の紫色反応を確認。粘土バーで平滑化してから本研磨へ移行します。

  1. 高圧洗浄(80℃温水)で粗い汚れを去除
  2. 中性カーシャンプー2バケット洗車(クロスコンタミ防止)
  3. 鉄粉去除剡をパネルごとに散布し反応を確認
  4. 粘土バー(ミディアム)で表面コンタミを去除
  5. 脱脂(IPA70%)で油分を去除し研磨準備

STEP2|研磨前のスポットテスト(テスト研磨)

ルーフの端で20cm四方のテスト研磨を行い、コンパウンド・パッド・回転数の組み合わせを確定します。今回はKIHCES KP-1100 Proの中速域(約2,400rpm相当)にカットコンパウンド+中硬パッドを合わせ、研磨痕の出方が少ないことを確認してから本番に進まないでした。

STEP3|中研磨(カットコンパウンド)

ウォータースポットとスクラッチ傷の大半をここで去除します。W222のルーフは約45分の研磨時間でイオンデポジットを完全去除。ただしドアパネルのR部分では、研磨圧が高すぎると研磨痕が残るため、面圧を約2kgに保つことを意識しました。

  1. カットコンパウンド(中粒度)を適量パッドに取る
  2. KIHCES KP-1100 Proを約2,400rpmで作動させ、50cm四方を横方向に研磨
  3. 縦方向・斜め方向の3パスを実施し、研磨ムラを防ぐ
  4. コンパウンドの研削音が消えたら研磨完了のサイン
  5. ブロアーで削りカスを去除し、スポットライトで研磨状態を確認

STEP4|キズ消し研磨(ミディアムコンパウンド)

STEP3で残った細傷とSTEP3自身の研磨痕を、ここでリセットします。同じKIHCES KP-1100 Proを変速(低速〜中速域)に切り換え、研磨パッドを柔らかめのものに変更。プロは「一工程で完美に仕上げようとしない」というのが鉄則です。

STEP5|最終仕上げ研磨(ファイナルコンパウンド)

鏡面仕上げの決め手となるステップです。超微粒子コンパウンド+極細パッド+KIHCES KP-1100 Proの中速回転(約2,000rpm)で、面圧を軟く・研磨回数を多めに。最後に塗装表面を指で触れたときに「ツルツルで引っかかりがない」状態を目指します。

STEP6|脱脂と最終チェック

IPA脱脂後にスポットライトを当て、オーロラ・研磨ムラ・ホログラムが残っていないか全パネル確認します。今回はドアミラー装のエッジ部に極小の研磨痕が残っていたため、部分的にSTEP5を追加実施しリカバリーしました。

施工結果と数値で見る再生度

光沢計(60度鏡面光沢度)測定で、施工前62GU → 施工後94GUまで復元しました。新車時の公称値は約95GUのため、約98%の光沢再現を達成。肉眼的にも新車塗装と見分けがつかないレベルまで仕上がりました。

  • ルーフ:施工前58GU → 施工後95GU
  • ボンネット:施工前61GU → 施工後93GU
  • ドアパネル:施工前66GU → 施工後94GU
  • 施工後クリア層残量:平均約38μm(安全圏内)

クリア層を削ったのは平均約7μm。複数回研磨できる余地を残しつつ、美観を最大化できたのが今回の成功要因です。

高級車施工で失敗しないための3つの注意点

実体験として痛感した注意点を共有します。

  • 塗装計測を怠らない:研磨前に複数点の塗膜厚を測定し、再施工の余地を数値で掌握する
  • テスト研磨を必ず挾む:本研磨前に目立たない場所でコンパウンド×パッド×回転数の組み合わせを検証
  • 研磨工程を分割する:一発仕上げを狙わず、カット→ミディアム→ファイナルの3段階以上で段階的に研磨痕を消す

よくある質問(FAQ)

高級車の経年再生はDIYでもできますか?

DIYでもある程度の光沢復元は可能ですが、塗装計測器と研磨経験が必要です。今回のような5年以上経過したS-Classの場合、塗膜厚の確認なしに研磨するとクリア剥がれのリスクが高まります。プロ機材と研磨経験がなければ、研磨工程は専門店に任せるのが安全です。

研磨だけで光沢は戻りますか?コーティング施工は必須ですか?

研磨のみでも光沢は戻せますが、仕上がりを維持するにはコーティング施工を推奨します。研磨後の塗装表面は目に見えない微細穴が空いた状態で、汚れが吸着しやすくなります。ガラスコーティングまたはセラミックコーティングで表面を保護することで、研磨の持ちが3〜6ヵ月延びます。

KIHCES KP-1100 Proはなぜ高級車施工に向いているのですか?

ダブルアクションの低振動設計と7段階変速により、曲面研磨時の精度が高いためです。ロータリー式は研磨力が強い反面、エッジにバフ目が残りやすく高級車の曲面プレス形状と相性が悪いケースがあります。KP-1100 Proは偏心運動で研磨痕を分散でき、かつ1,200〜3,800rpmの7段階で塗装状態に合わせた微調整が可能です。

施工後、どれくらい光沢は維持されますか?

適切な保管と洗車方法で6ヵ月〜1年程度は光沢が持続します。屋外保管で週1回の中性シャンプー洗車を続けた場合、施工3ヵ月で平均2〜3GUの低下にとどまるという現場データがあります。保管環境と洗車頻度が光沢寿命を左右します。

施工費用の目安はどれくらいですか?

S-Classクラス(W222・W223)の経年再生研磨のみでおおよそ18万円〜32万円がシュウです。これにガラスコーティング施工を追加すると25万円〜45万円程度。施工範囲、ダメージ程度、業者により幅があります。複数社から見積もりを取得し、塗装計測器の有無を確認することが業者選びのポイントです。

まとめ|高級車再生は「機材選定」と「工程設計」で決まる

今回は5年・7万km経過したMercedes-Benz S-Classの黒系塗装を、KIHCES KP-1100 Proを中心とした6段階研磨で約98%の光沢再現に成功しました。塗装計測→テスト研磨→段階研磨→脱脂チェックのサイクルを守れば、高級車でも新車同等の仕上がりが可能です。研磨は「削る工程」であると同時に「車を守る工程」でもあります。塗装厚という有限資源を意識した施工を、ぜひあなたの愛車でも検討してみてください。

研磨工程に慣れてきたら、コンパウンドの番手選び方やコーティング剡の種類別メンテナンス方法も確認しておくと、施工後の美しさを長く維持できます。